失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ。

『I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.』

                     Thomas A. Edison

発明家、トーマス・エジソンさんの言葉です。

5月14日、15日と東京デザインフェスタでしたね。私は5月15日の回にお客としていきました。

久しぶりに、行ったのでなつかしさと新しさの両方を感じさせる毎年の面白いイベントと感じました。

第三者として見ても、とてもクオリティ高い作品が並ぶ中良く目にする光景を見ていて、作家さんはやはり作り続けるという生き物なんだなぁと思いました。

それは、やりたいからであり、やり続けられているからうまくなり当然作品のクオリティも上がる。

つまり、何かをなし得るために自分の人生の時間と労力をそれに注ぎ込むんです。

1日24時間。

1年365日。

人一人の人生の長さを仮に80年だとして、老人と言われるようになる年数は20年から30年。

子どもと言われる年数は10年前後。それを差し引けば若者と呼ばれる年数は約40年位です。

社会的に一番責任が厚く、体力もあり活力みなぎる年数は単純に半分しかないんですよね。

そんな中で物作りってそんなに簡単なものではないんですよ。時間かけて作ってうまくいかなくて作っては壊し作っては壊しの繰り返し。

そして、何か自分の心に触れる物人の心に触れる物のヒントを探し、常に心に感性という名のアンテナを張り続けて学んでいる頭の中はとっても忙しく動きます。

ある時、自分が絵が描けないといって私にファッション画の作製を案にやってもらいたいように言ってきた人がいました。

どんなものが自分の好みか知らせるためなのかネットから落としてきたイラストをかき集め、自分のイメージをざっくりと口頭で熱く語るのですが、なにぶん人の頭の中に視覚的なものをピンポイントで形にするのは無理です。それに、資料として集めたのは、イラストばかり。

せめて、実在するファッションデザイナーが作ったものを見て目を慣らしてほしいと思いました。

あの、良く人の言う絵が描けないという言葉には裏があるのは分かっています。

単に、人に自分が描いた絵を他人に見せる自信がないということでしょう。

でも、作りたいものがあるのであれば、どんなにへたくそでも自分の脳みそと手を働かせるべきです。

昨日、デザインフェスタで見た作家さんたちは、自分の人生の時間を脳みそにたくさん汗をかくくらい考え、たくさんの手を動かしてきた人です。

それを「ちょっと俺の頭にあるざっくりしたイメージを形にして」みたいに軽々しくいってくるその感覚には正直あきれました。

今はネットが進化して、美しい作品を気軽に見れますし、良質の音楽も簡単に聞くことが出来ます。それはフリー素材を作ってくれる人たちの寛大な心のおかげであって当たり前ではないのです。

感謝を強要はしませんが、最近の人は少々図々しいと思いました。

それは、やはり便利な世の中になったことのマイナスの部分なのでしょう。

ただ、とてもステキなものを作る人、美しい文字や絵を描く人、かっこいい音楽を作る人、は生まれながらに出来ているのではありません。

紹介されている作品の裏には膨大な失敗作があるということです。

それだけ時間を費やして勉強もしています。勉強といっても学校に行って学ぶだけではないです。街中のあらゆるところにアンテナ張るのだって出来ます。

何かから何かを学びや情報を得ようとするのもできます。だらだらと友達と明日思い出しもしない話をしている間にも電車の中で携帯ゲームやっている間にも物作りする人は脳みそに汗かいて働かせています。

もし、プロを動かそうと思ったら、そのプロを喜ばすこと。そのプロがあなたのためにしてあげたいと思わせること。それかプロの技術と同等のものを等価交換すること。誠実と感謝をもって接すること。

人に何かをしてもらうのは当たり前じゃない。当然、自分が楽するのも当たり前じゃない。

もし当たり前があるとしたら、それが当たり前。

東京デザインフェスタ2016

↑5/15東京国際展示場にて「デザインフェスタ2016」

 

 

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